青森県の自然の恵みを生かした商品を「あおもり健」として発信します。青森市内の女性らで作る店「青い森わんど」が22日、同市安方1にオープンする。カフェスペースもあるくつろぎの場。12月の東北新幹線全線開業を機に、青森の魅力を全国発信する狙いもあり、女性らは「気軽に立ち寄って」と話している。【矢澤秀範】
青森市の中心市街地に構
える「青い森わんど」は、青森らしさを追求したショップだ。県の研究機関や弘前大などが共同開発した「りんご鹿角霊芝(ろっかくれいし)」を使ったせっけんや入浴剤などの手作り商品、県内業者が製造したジャムなどの商品が並ぶ。
コンセプトは青森の良さを県内外の人に“丸ごと”伝えること。「あおもり健」のキャッチフレーズに「健」の字を充てたとお
り、並ぶのは美容と健康にも気遣った商品の数々。首都圏の雑誌に掲載されるなど人気の品々も。多くはかわいらしいパッケージに包まれている。
店内には四季折々の写真が飾られ、カフェスペースでは県産素材を使ったカレーやコーヒーが味わえる。間もなく東北新幹線全線開業。観光スポットを歩いた人が立ち寄る「癒やしの空間」を目指している。
「わんど」は手作り商品の製造と販売を手がける「エイ?ワンド」(青森市)が運営。市内在住の女性が中心となって9月末に設立した会社だ。常務の中谷暖(のん)さん(48)と製作部長のmaco(マコ)さん(41)が店頭に立ち、くつろぎの場を提供する。「念願の店の誕生です」。2人ははじけるような笑顔を見せる。
出発点は中谷さんらが3年前に
結成した物作りの会だ。青森の素材を使った商品を作り、売り上げの一部は障害のある子の支援に充ててきた。りんご鹿角霊芝を使った「りんご美人石鹸(せっけん)」は県観光物産館やインターネットでの販売で大ヒット。入浴剤やカレーも口コミで広がったが、広く発信するには拠点としての店を持つことが必要だと感じていた。
思い立ったら即行動。中谷
さんらは中心市街地で貸し店舗を見つけ、開業前のオープンにこぎ着けた。県内にはいい商品を作る業者や“こだわり”野菜を作る農家が多いが販路に苦労しているといい、「その足がかりになれば」と中谷さんは話す。
「わんど」では今後、契約したこだわり野菜の販売もする予定で、加工や包装、ネーミングも手がけるという。来年1月には東京のデパートで開
リネ2 rmt かれる青森市の物産展に出展することが決まっており、macoさんは「新幹線で来る観光客だけでなく、全国の人に『あおもり健』を発信していきたい」と意気込む。軌道に乗れば、東京にも店舗を出したい考えだ。
「わんど」は津軽弁で「私たち仲間」という意味。中谷さんは「みんなで青森を盛り上げていきたい」と夢をふくらませている。
MBT ◇
営業は午前10時?午後6時(日曜祝日休み)で、カフェは午前11時半?午後3時。問い合わせは青い森わんど(電話017?777?6345)。
10月22日朝刊
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